コラム

2021.11.08
ヘッドスプリングの技術

「横浜パワーエレクトロニクスカレッジ」にて、
当社製品をご活用いただいております

ヘッドスプリングは「地球上すべての人が、電力の恩恵を受けられる社会の実現」をミッションとし、パワーエレクトロニクス製品の開発・製造・販売事業を行っています。中でも、特に、SiCやGaNを用いた小型双方向の電力変換器開発を強みとしているわけですが、開発を推進する上で、大きな悩みの1つが“エンジニアの人材不足”です。
今回はパワーエレクトロニクス業界の人材不足に対して、人材教育という方向から取り組んでいる「横浜パワーエレクトロニクスカレッジ」をご紹介します。

横浜パワーエレクトロニクスカレッジとは?

「横浜パワーエレクトロニクスカレッジ」では、パワーエレクトニクス技術全体を俯瞰し、新たな発想に基づき今後の技術開発を牽引していく人材を継続的に育成することを目指した研修プログラムを提供しています。「横浜パワーエレクトロニクスカレッジ」の研修プログラムにはベーシック・コースとアドバンスト・コースの2つのコースがあります。

ベーシック・コースは実験を中心としたコースで、4種類のテーマに対して①自習、②事前学習、③直前学習、④実験、⑤復習の5つのステップで、それぞれ用意された教材をこなすことにより、実験内容をより深く習得することができるものです。

原理を著名な先生方から、座学で学ぶだけではなく、例えば上の写真のような、8種類の実験回路を用いて、最大600V, 50Aを取り扱い、パワーエレクトロニクスを実際に体感することもできるようになっています。

「ベーシック・コース B:パワーデバイスのスイッチング特性測定実験」というカリキュラムでは、当社製品が実験に活用されています。この実験では、ダブルパルス試験という試験方法によって複数の種類のパワーデバイスのスイッチング特性を比較するもので、実験装置のパワーデバイス部分に当社製のbiRAPIDシリーズの「SiC回路ブロック」や「GaN回路ブロック」のカスタマイズ品が活用されています。

アドバンスト・コースはe-ラーニングと見学・講義を中心としたコースで、最先端の技術に触れることができるものです。
e-ラーニングは専門分野を熟知した豪華講師陣による講義が行われており、製造プロセスの見学やスクーリングで理解を更に深めることができる学習システムとなっています。

いずれのコースも比較的リーズナブルな料金で一流の講師陣から一流の研修を受けられるもので、当社から見てもお勧めできるものです。また動画学習の一部は「プレ受講生」登録をすると無料で受講できるようです。

ヘッドスプリングのラピッドプロトタイピングツール「biRAPID」

ヘッドスプリングでは、創業以来SiCやGaNといった次世代パワーデバイスの受託開発を行っておりました。その中で、主回路、センサ回路、コントローラ基板といったハードウェアから、各種マイコンに対応したライブラリを共通化し、自分たちの開発に役立てたものをパワーエレクトロニクスの開発現場をターゲットに展開しようとして開発された製品が、ラピッドプロトタイピングツール「biRAPID」です。

biRPAIDシリーズの主回路製品は、いわゆる「剥き出しのインバータ」であるため、計測器をテストピンに接続して波形などをモニタするだけでなく、パワーデバイスの足に直接プローブを接続することも可能で、これによりデバイスの特性を直接見ることができ、その結果、電力変換器で何が起きているのか、その現象を生で確認する事ができます。

この特徴を利用し、「横浜パワーエレクトロニクスカレッジ」では、当社製品「SiC回路ブロック」「GaN回路ブロック」のカスタマイズ品を利用して、実際の電力変換器の各部の動作波形を観察する実験が行われています。

最後に

脱炭素社会の実現へ向けて、再生可能エネルギーの普及は加速し、車両電動化も猛烈な勢いで進んでいます。今後もこの流れの継続は必至で、パワエレエンジニアの人材不足はますます大きな課題となってきます。

現実には、人材育成は一足飛びに達成できるものではありませんが、この「横浜パワーエレクトロニクスカレッジ」を活用し、人材育成のショートカットをされてはいかがでしょうか。

当社の製品や技術が、このような形で、ほんの少しでも社会や業界の発展に貢献できているとするならば、当社は非常に嬉しく思います。

リンク

横浜パワーエレクトロニクスカレッジはこちら



このコラムで紹介した製品




※横浜パワーエレクトロカレッジでは、当社が販売しておりました「SiCハーフブリッジ回路ブロック」が利用されております。
「 SiCハーフブリッジ回路ブロック」は生産終了となり、後継品のご案内をいたします。