コラム

2022.03.23
導入事例インタビュー

導入事例インタビューvol.2: 評価設備構築に小型軽量はメリット

 横浜国立大学 大学院工学研究院
 名誉教授 河村 篤男先生


 横浜国立大学 大学院工学研究院
 理工学部 数物・電子情報系学科
 准教授 小原 秀嶺先生


 横浜国立大学 大学院工学研究院
 理工学部 数物・電子情報系学科
 ポスドク ハディ セティアディ博士


「研究を進める際、設備構成の変更はかなり頻繁ですので、コンパクトで取り回しがしやすい点は、やはりメリットです」

超高効率なDC-AC電力変換の研究

 まずはじめに研究内容を教えてください

HEECS(High Efficiency Energy Conversion System)インバータを用いて、99.8%やそれ以上の超高効率なDC-AC電力変換の実現を目指した研究を行っています。このレベルの効率では、測定方法やそれに伴う測定精度が重要になりますので、理論的考察による新しい測定方法の提案とともに、実験的な検証も進めています。また、現存する測定器の精度も考慮した効率測定の方法に関しても研究を進めているところです。

実験的検証のためbiATLAS-Dで評価設備を構築

 弊社の直流回生電源biATLAS-Dをどのように活用されていますか?

研究で必要となる評価設備にbiATLAS-Dを使っています。HEECSインバータは2電源で構成されるのですが、その直流電源部分に2台を活用しています。測定は、力行も回生も行いますので、biATLAS-Dを電源としても電子負荷としても使っています。時期にもよりますが、ほぼ毎日のように実験に使っています。

種々の電源を試した上で小型・軽量のbiATLAS-Dを活用

 電源を選定される際のポイントをお聞かせください

得られた結果を考察しながら、実験を進めていくといった研究プロセスの中で、電源や計測器が小型・軽量だとやはり使いやすいです。ただし、研究内容の性質もあり、負荷が急変した場合の電圧リップルができる限り小さい方が良いため、正直、いろいろな直流回生電源を取っ替え引っ替えした結果、小型で性能も他と遜色がないbiATLAS-Dで実験設備を構築しています。

出力ONのままで保護値設定が変更できるとありがたい

 biATLASの良い点や改善点等を教えてください(担当研究員の方にも質問)

研究を進める中で、実験設備の構成を変更するケースも結構ありますので、サイズが非常にコンパクトで取り回しがしやすい点はやはりメリットです。また、操作インタフェースは使いやすいと感じています。現在の研究における使い方にも関連するところですが、出来れば、出力をONにしたままの状態で保護値の設定を変更することができるとありがたいです。実際に他社の電源の中にはそのような動かし方ができるものもあります。あと、これも研究内容によるところが大きいのですが、精度が求められる実験が多いので、設定値に対する出力の精度がもっと高くなってくれるととても嬉しいです。

取材後記(インタビュアー:西澤)


今回の取材では、弊社電源が超高効率を実現する最先端の電力変換器の研究に使われていることを知り、非常に光栄に感じました。また使用いただいている方にお話を伺うことで、他社の電源と何度も取り替えて使用いただいた際の意見等、とても貴重なコメントを頂くことが出来ました。弊社のbiATLASは、応答速度や出力精度、発生リップル等、バランスのよい性能で、使いやすい電源を目指して開発したものです。ある程度は、先生の研究テーマにもマッチしたものを提供できているのではないかと思いました。

一方、研究用途での使用時の使い勝手について改善点も伺うことができましたので、今後の製品開発にフィードバックしていきます。