直流回生電源「biATLAS-D」の選び方vol.1: 6kW ACDCコンバータの開発
「直流回生電源の導入を検討しているけど、どの容量を買えばいいかわからない」という声を伺います。
パワエレ開発の現場で多数の直流回生電源を用いて開発をしているヘッドスプリングが、直流回生電源の選び方をご紹介します。

評価の概要
● ACDCコンバータのAC側には電力系統が、DC側にはバッテリ が接続される
● DC側に接続されたバッテリを指定された電力で充電または放電する。
● AC側の電圧は100Vと200Vの2種類に対応
● AC100V時は充放電電力は±3kW、AC200V時は±6kW
● バッテリ電圧は200V~400Vに対応
● 試験時にバッテリを接続すると危険であるため、バッテリの代わりに直流回生電源を使って試験したい
評価の手順
①評価試験の項目を考える
2種類のAC電圧100V, 200V、および、3種類のバッテリ電圧200V, 300V, 400Vのすべての組み合わせについて、充電方向および放電方向に段階的に電力を大きくして効率データを取得する。
②評価の際の試験の手順を考える。
AC電圧は外部電源により生成する。
バッテリは直流回生電源で模擬をする。
直流回生電源はCVモードで「定電圧源」として動作させる。(直流回生電源を利用することで、充電方向も放電方向も配線変更せずに試験可能。)
充放電電力はACDCコンバータで制御する。

③定電圧源が動作してほしい領域を考える。
DC200V時 : -6kW~6kW → -30A~+30A
DC300V時 : -6kW~6kW → -20A~+20A
DC400V時 : -6kW~6kW → -15A~+15A
④biATLAS-Dの必要な台数と使い方が決まる。
必要な台数:2台
使い方:定電圧モード
⑤定電圧源が動作してほしい領域=biATLAS-Dの動作範囲